【パート】配偶者控除・社会保険等の疑問?

配偶者控除の満額38万って、税金から38万円引かれるの?

残念ながら一般の方対象で、所得税の最高控除額は38万円、住民税の最高控除額は33万円ですが、この金額が税金からそのまま差し引かれるわけではありません。

夫・妻の合計所得額によって配偶者(特別)控除額が0~38万円に決定され、所得金額からその控除額を差し引き(→課税所得)、その課税所得に税率をかけた金額で所得税や住民税が決まります。
また税率も収入額によって違うので、それぞれのご家庭で違ってきます。

社会保険加入条件の月額賃金って、交通費も含まれるの?

はい!含まれます。1円増えただけでも課税されるので気をつけなくてはいけません。
ちなみに一般的に所得税・住民税の計算に、交通費は含まれませんが、社会保険・国民年金などは交通費や残業代も含まれます。
ただ わかりにくいですが、社会保険に適用か非適用かの判定時には、交通費や残業代は含まず計算されません。ややこしいですよね。

パート・アルバイトの社会保険加入条件とは

※1 従業員501人以上の企業で働いている方で以下の①~④の要件を全て満たす方は、社会保険(厚生年金・健康保険)に加入しなくてはいけません。
さらに、2022年10月から従業員501人以上の企業が従業員101人以上の企業で「2ヶ月以上の雇用見込みがある」に変わります!

  1. 1週間あたりの決まった労働時間が20時間以上であること
  2. 1ヶ月あたりの決まった賃金が88,000円以上であること
  3. 雇用期間の見込が1年以上であること
  4. 学生でないこと

社会保険適用拡大特設サイトに詳しく記載されています。

学校のような夏休みなどの長期休みがある場合、労働時間はどう計算される?

1年間の労働時間 ÷ 52 週で計算します。

厚生年金保険・健康保険の加入メリット

  1. 将来もらえる年金が増えます
  2. 障害がある状態になった場合なども、より多くの年金がもらえます
  3. 医療保険(健康保険)の給付も充実します
  4. 会社も保険料を支払います。一部の方は保険料が安くなることがあります

(※日本年金機構より抜粋)

厚生年金保険は半分は会社が支払ってくれます

例えば。。。
月収88,000円で厚生年金保険支払い額は 月額約16,000円ですが、半分会社が支払ってくれるので、残りの月額8,000円の支払いとなります。
そして、年金額は1年間加入しただけで月額約500円が終身増えます!

雇用保険は106万~ではない

雇用保険の加入要件は以前金額も含まれていましたが、

  1. 1週間の所定労働時間が 20 時間以上であること。
  2. 31 日以上の雇用見込みがあること。

だけとなり、金額は関係なくなりましたが、ほぼ社会保険加入と同じ条件なので、このシミュレーションは社会保険加入時に合算されています。

あとがき配偶者控除内外の違いでの今年度の手取り額のシミュレーションを作成しましたが、新たな社会保険制度を活用することによって、得られるメリットも含め検討してみることにも気づかされました。
長い目でどちらがご自身の家庭向きなのかを考えるきっかけになれれば幸いです。

※ 最新の情報と異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。